学習塾に通わないで勉強できないだろうか?
学習塾に通わなくても、勉強を教えてくれるところは意外とあります。
通信添削
タブレット、スマホ学習
家庭教師
などが、一般的です。まずは「通信添削」ですが、定期的に学習教材が送られてきて自宅で学習を進めて行くシステムです。おそらく、保護者の方の中には実際にやられた方もいるのではないでしょうか。こちらの最大のメリットは、自分の好きな時間に学習できることです。部活など忙しい方には向いています。ところが逆に「好きな時間に学習できる」ために、後回しにしてしまい、結局教材がたまってしまいやめてしまう。というようなことは、ありませんでしたか。これでは、意味がありません。そもそも「好きな時間に学習」して本当に成績があがるのでしょうか。例えば、日曜日に時間が空いたから一生懸命単語100個を覚えたとします。しかし、その後は忙しかったり、勉強に乗り気になれなくて次に勉強したのが2週間後だったとします。このようなことは往々にしておこりますよね。では、一体何個覚えているでしょうか。エビングハウスの忘却曲線によれば、数個しか覚えていません。これは完全に努力の無駄使いです。
実は、このことは通信添削以外でもまったく同じことが言えます。タブレット、スマホ学習は新鮮味があるため最初は行いますが、1カ月もすれば飽きてやらなくなります。これが現実です。部活や課外活動で忙しい!でも楽しいそうだ!と思って始められる方は、忙しいですから結局やり切れず、飽きたらやめてしまいます。当然ですね。
では、毎回定期的に来てくれる家庭教師がいいのではないか、ということになります。しかし、これも元々「忙しいから家に来て教えてほしい」という要望からきているため「今週は試合があって…」「来週は家庭の用事があって…」と繰り返し、実際に定期的に学習することはほとんどありません。これは、家庭教師の経験がある私の実感です。
しかし、それでも上記の学習に申し込むのはなぜでしょうか。
それは、勉強の重要性を知っているからです。未来ある子どもの可能性を広げてあげたいだから、部活を続けさせたいし、ダンスもやらせたい、ピアノだって辞めさせたくない。しかし一方で、勉強も将来の可能性を大きく広げるものだとも分かっている。むしろ、最も大事だということを知っている。
そんな想いから、通信添削や家庭教師などを始められるのだと思います。つまり勉強に対する不安を解消しようと思いから出た行動なのです。しかしそれでは、不安は解消されますが、本来の目的である学力はなかなかつきません。その理由は先ほど述べた通り、好きな時につまみ食いのような勉強をしているからです。